三次元 TV

現在の三次元TV事情

日本の家電ブランドで著名な、PANASONIC、そしてSONY、SHARPは2009年10月に開かれた「CEATECJAPAN2009」で三次元TVを展示していました。
3社揃って展示をしていましたが、その際、映像のできはどうだったのでしょうか?
一番良かったのは、PANASONICでした。
また、次がSHARPだったそうです。
世界のSONYといわれていますが、なぜ、SONYはこの3社の中で最下位だったのでしょうか?
SONYの三次元TVは、映像が暗くて、更にクロストーク、そして、フリッカーも見られたと言うようなことです。
みなさんの中では、クロストークというタームをご存知ない方が多いと思われます。
クロストークというようなものは、通信回線のケーブルが、他の機器にあるケーブルの信号、もしくは、外部から電磁波を検出してしまうようなことです。
クロストークが生じると、ノイズが入ることになってしまいます。
ちなみに、このクロストークというのは、通信ケーブルに、外部から電磁波などを、拾わないよう、遮断する感じのためのシールド加工をするようなことで防げるといわれています。
それから、フリッカーという多0六ですが、これは、人間が認識できる明滅・ちらつきのようなことです。
フリッカーは一般に、照度が瞬時に変化するというようなことによって生じます。
ですが、その影響は照度が変わる量だけに関係性している感じのためはなく、変化の形状であったり、変化の時間であったり、 繰りかえされる実際の頻度によっても、異なって来ます。
例としては、蛍光灯です。
これは、実際、毎秒100回ほど明滅していますが、人間の知覚のリミットより上になっている感じのため、殆どの人がこのちらつきを認識できません。
さて、SONYの三次元TVの話に戻りましょう。
SONYのTVに関しては「BRAVIA」シリーズのLX900/HX900/HX800があります。
この中で、LX900シリーズですと三次元TVです。
これは、三次元機能が入っていて、スケールも40型から60型まで4サイズあります。
それにプラスして、別売で三次元グラスを購入し、かけるようなことを通して三次元表示になる「三次元レディーモデル」があります。
これは、HX900/HX800シリーズで、いずれも2サイズあるそうです。
では、これらのSONY三次元TVがどうして暗いのでしょうか?
それは、ブースに関係性があるみたいです。
SHARPの展示会ブースに関しては、外からの光を防止する覆いがありませんでした。
それに対して、SONYの展示会ブースは、覆いがありました。
三次元TVの周囲を、SONYはこうして暗くしていたことから、本来のディスプレイ表示が暗いというようなことになったのでしょうか。
2009年10月に催されていた「CEATECJAPAN2009」で、SONYブースは、以上のような様子でした。
ですが、2010年1月のCES(InternationalCES2010)で、SONYの三次元TVは、画面の暗さ以外はいくらか、回復されていました。
また、最終的なプロダクトですと、SONYの三次元TVは、明るさにおいても回復されていました。
SONYは、三次元TVの明るさを回復する感じのために、三次元メガネに使っていた偏光フィルターを取ったそうです。
偏光フィルターで光の欠損がありますから、その分、光の欠損が減ったようなことで、立体表示画面の暗さをおさえたそうです。
これで、SONYの三次元TVも、他社と並び、明るい屋内でも見やすいTVになりました。
明るさの回復に加え、冷陰極管、CCFLバックライトから、新たにLEDバックライトに変更してあります。
冷陰極管は、「れいいんきょくかん」という読みですが、一般人の我々はなかなか聞く感じのことがない言葉でしょう。
これは、細径の小型蛍光管みたいなようなもので、発光における原理は、一般的な蛍光管とだいたい同じです。
近年において、液晶バックライト用の光源に使用され、すぐに発展しました。
現在、冷陰極管マーケットの主導権は、我が国が握っています。
寿命が長く、消費電力が小さいようなことで、よく建物内の誘導灯に使用されているような場合があります。
これを点灯させる感じのために関しては、専用安定器、(インバータ回路)を使います。
また、ネオン管にも類似した特性を持っています。
LEDの搭載によって、前の画像が消え、それがクロストークと実際になっていました。
消え残りを止めるのではなく、バックライトをOFFにすれば、それは見えなくなり回復されました。
また、残る問題はやっぱりフリッカーでしょう。
PANASONICの三次元TVも、デモンストレーションディスクに入れられていた画像では、ちらつきが目立っていました。
ですが、「カールじいさんの空飛ぶ家」などが入っている、三次元デモ映像ですと、ちらつきはさほど気にいけません。
SONYの三次元TV、BRAVIAシリーズですと、外付けで、三次元表示可能な「三次元レディーモデルHX900シリーズ」が、他と比較して画質的に関しては最もよいそうです。
これは、直下型のLEDバックライトが装備されていますから、部分駆動するようなことを通して、高いコントラストになっています。
高コントラストは三次元になると、効能を大きく発揮する感じのことができるでしょう。
ほかのクロストークや、フリッカーの事例もありますが、画質だけ見れば、HX900シリーズが一番よいと人気になっています。
そして、SONYのBRAVIAシリーズ、この三次元TVはスタイルがよいです。
スタイリッシュでデザインであることから、三次元TVの機能がそれほどに差が出ていなければ、見た目重視で選択する人も多いと思われます。
シックな見た目であり、表面には、段差がないデザインです。
スタンドに設置すると傾くデザインも良いと人気です。
三次元TVという新しい画像の提供だけでなく、生活を豊かにするという命題がある、そんな意匠です。
そんなSONYの三次元TVと比較してみるとよく分かるんですが、PANASONICの三次元TV、VIERAシリーズに関してはそれほどデザイン性を感じません。
今までのTVとだいたい同じようなタイプで、三次元も見られるTVと言ったらよいのでしょうか。
それはそれでPANASONICの狙いなのと思います。
ですが、SONYのプロダクトは、これから迎える「映像の新世代」を感じさせる三次元TVだと思われます。